No.59


【雑学】ハッピーマンデーのルール

ハッピーマンデーのルールってどうなってるの?

 平成10年、ハッピーマンデー制度が始まった。

 祝日を月曜日に移動させることにより無理矢理連休を作り出すこの制度、旅行などでお出かけする人間にはありがたいものだが、その反面公共機関や医療機関が利用できなくなるなどの問題も抱えている。でもまあ、飛び石よりは連休になるほうが、休むにしろ遊ぶにしろしっかり行えるのは確かだ。

 ところが未だに月曜日が営業日で火曜日が祝日のケースがある。「こういう並びは作らないんじゃなかったの?ハッピーマンデーにならないの?」と疑問に思うかたも多いだろう。

 というわけでハッピーマンデー制度について簡単に調べてみた。


内閣府 国民の祝日について

 「国民の祝日に関する法律」第二条に祝日が列記されているが、その中にいくつか日付が曖昧な表記の祝日がある。

祝日 日付
成人の日 一月の第二月曜日
建国記念の日 政令で定める日
春分の日 春分日
海の日 七月の第三月曜日
敬老の日 九月の第三月曜日
秋分の日 秋分日
体育の日 十月の第二月曜日

 このうち、建国記念日は固定、春分と秋分は年によってずれるもののほぼ固定と考えていいだろう。

 というわけで、月曜日に移動する祝日、ハッピーマンデーは以下の4日となる。

祝日 日付
成人の日 一月の第二月曜日
海の日 七月の第三月曜日
敬老の日 九月の第三月曜日
体育の日 十月の第二月曜日

 いずれも計算や調整が入る余地はなく、ある週の月曜日に固定されていることがわかる。

 逆に言うと、これ以外の祝日は全てそのままの日付で祝日が設定される。月曜日が祝日になる確率は祝日が月曜日の場合に加え、日曜日の振り替えもある。つまり月曜日が祝日になる確率は他の曜日に比べてすごく高いのだ。その結果として「月曜日=祝日」というイメージが強くなり、火曜日が祝日だったときの違和感が増大してしまうのだろう。