No.323
【雑学】リチウム電池の劣化
満充電でも半日持たない…なぜ…
長らく充電池の主役だったニッカド電池に比べ、充電容量が大きくメモリー効果がないのがリチウム電池の特徴。
なのに、やっぱり長らく使っていると劣化が進む。なぜだ…
巷でも「満充電にすると劣化する」「満充電できなくなった」「放置しておくと充電できなくなる」など色々言われているので、ざっと調べてみた。
原因①:電極の劣化
使用していると電極が劣化し、中に蓄えられるリチウムイオンの量が減っていく。
劣化を進めるのが以下の2つだ。
- 熱
- 蓄えられているリチウムイオンの量
熱は環境(気温)の高さだけでなく、バッテリ本体の発熱もある。
蓄えられているリチウムイオンの量は充電量のことだ。充電すればするほど多くなる。
この2つは重複するので、「暑い場所に充電しっぱなしで放置」などで相乗的に劣化が進んでいく。
ただ、ひとつ疑問がある。バッテリに積まれてる制御ICが充電の制御を行っているはずで、それで満充電状態でさらに充電しないようになっているのではないかと。その場合は主に熱だけが問題になるのかも。
もちろん電源につないでいて常に電流を通していたら熱が発生するので、そこは考慮するべきだとは思うけど。
原因②:セルの故障
電池は複数のセルで構成されている。
セルは個別に劣化していくため、長く使っているとそれぞれ性能にばらつきが生じてしまう。
充電を管理するコンピューターはひとつでもセルが満充電になると充電完了としてしまうため、結果的に全体の容量が少なくなってしまう。
別件:満充電できなくなった場合
個人的に結構よく遭遇するのが、いくら充電しても満充電にならないバッテリー。
これは内蔵のコンピューターのセンサー(の記録)の誤作動によるものが多い。
一回完全放電すると直るケースが多いけど、長時間放電しっぱなしで放置すると再充電ができなくなってしまう事があるので注意。バッテリの化学反応が弱まってしまうことが原因とのことだ。
参考情報
下記のサイトが非常に役に立った。感謝。