No.255


【雑学】家庭用皮膚用薬

家庭用皮膚用薬の違いを知りたい

 自分の家や実家の薬箱の中にはいつもオロナイン、テラマイシン、ドルマイシンが入っている。

 なんとなく使い分けてたけど、違いについて調べて見たのでメモ。


オロナインH軟膏

 白いハンドクリームのような薬。言わずと知れた国民的皮膚用薬。

有効成分
クロルヘキシジングルコン酸塩液 消毒薬

 有効成分は消毒薬が主で、止血成分も添加されている。

 効能・効果は

にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも

 とあり、非常に範囲が広い。

 万能薬的に使っている人がいるけど、湿疹などの皮膚疾患や虫刺されへの使用は禁忌とされている。ご注意を。


テラマイシン軟膏

 黄色くて粘っこい見た目がいかにも効きそうな薬。

有効成分
オキシテトラサイクリン塩酸塩 テトラサイクリン系抗生物質
ポリミキシンB硫酸塩 ポリペプチド系抗生物質

 有効成分は二系統二種類の抗生物質。

 効能・効果は

化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)

 とあり、細菌感染による炎症に特化している。

 薬局によっては黄菌毛症の治療薬に勧めてくる店もある。というか勧められた。


ドルマイシン軟膏

 透明なさらっとした薬。

有効成分
コリスチン硫酸塩(硫酸コリマイシン) ポリペプチド系抗生物質
バシトラシン ポリペプチド系抗生物質

 有効成分は一系統二種類の抗生物質。

 効能・効果は

外傷・火傷等の化膿予防及び治療、膿痂疹(とびひ)、せつ、癰(よう)、 疔(ちょう)、毛嚢炎、湿疹、グラム陽性・陰性菌の単独及び混合感染による皮ふ疾患、化膿症、伝染性皮ふ炎、皮ふ潰瘍

 細菌感染による炎症だけでなく、その予防も範囲として記載されている。
 値段もテラマイシンよりちょっと安いので、患部にべったり塗るにはこちらがお勧めかも。
 透明だし!