No.446


【健康】ナトリウム量と塩分相当量【化学】

あれ、この食品、ナトリウム量しか書いてない…

 高血圧対策として代表的な塩分削減。その数値の需要の多さからか多くの食品には「塩分相当量」が記載されている。

 だけど、食品によっては「ナトリウム」での表記になっているものも多い。

 そんなわけでナトリウムから塩分相当量を求めてみよう。


計算データ

 塩=塩化ナトリウムの化学式はNaCl。ナトリウムNaと塩素Clが結合しているナトリウムの塩化物だ。

 よって、ナトリウムと塩素の重さの比がわかれば、ナトリウムの量から食塩の量が計算できる。

原子 原子量
ナトリウムNa 22.989
塩素Cl 35.453

 つまり原子量比はおおよそ、

ナトリウム:塩素 = 23:35.5

 と表せる。


計算方法

 上記より、

塩:ナトリウム = (ナトリウム + 塩素):ナトリウム = 58.5:23

 よって

塩 = (58.5 * ナトリウム) / 23 = 2.54 * ナトリウム

 となる。

 まあ、買い物中に小数点の計算が面倒くさければ、上ずらせた3を掛けておけばOKじゃないかな。