No.488
【FFmpeg】CentOS 8系へのFFmepegのインストール【Rocky Linux 8】
FFmpegのインストールで毎回詰まる貴方へ(自戒)
動画一般の処理を行うのに標準とも言えるFFmpeg。OSに関係なくこのソフトにお世話になっている人は多いだろう。
しかし、Linux関連では標準リポジトリに含まれていないため、RPM Fusion などの提供パッケージを使うか、ソースからコンパイルする必要があるのが現状だ。
最新コーデック対応などが必要なく、FFmpegのバージョンにこだわらない場合はRPMを使用するのが楽だが、それでも関連パッケージ含め複数手順が必要になるので、備忘録的にメモしておく。
それにしても、なんでFFmpegって標準リポジトリにないんだろう。こんなにメジャーなソフトウェアなのに。
RPMパッケージにしておくとコーデックにライセンス問題が発生したりしたときに差し替えるのが大変…とかかな?
前提
以下のメモは CentOS 8 系を対象としている。
AlmaLinux や CentOS 9 系でもたぶん同じ方法でいけると思うが未検証。
たぶん異なるのはリポジトリ名だけなので、OSが異なる場合はプラットホームごとにリポジトリ名を読み替えてどうぞ。
①事前準備
関連パッケージとして SDL2 が必要になる。 これは PowerTools リポジトリで供給されている。
dnf --enablerepo=powertools install SDL2
なお、リポジトリ自体を有効にしてしまって良ければ、依存関係でインストールしてくれるので個別でのインストールは必要ない。
vi /etc/yum.repos.d/Rocky-PowerTools.repo
enabled=0
↓
enabled=1
②リポジトリ準備
EPEL と RPM fusion のリポジトリを使えるようにする。
dnf install https://download.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm
dnf install --nogpgcheck https://mirrors.rpmfusion.org/free/el/rpmfusion-free-release-8.noarch.rpm
dnf install --nogpgcheck https://mirrors.rpmfusion.org/nonfree/el/rpmfusion-nonfree-release-8.noarch.rpm
③FFMpeg インストール
ここまでくれば dnf でインストールできる。
dnf install ffmpeg ffmpeg-devel
④後始末
EPEL など不要なリポジトリは enabled=0
にしておこう。