No.402
【CentOS7】OpenVZの仮想環境をyum updateできるようにする
頼むから自由にyum updateさせてくれ…
オーバーヘッドの軽さからか、DTIのServerMan@VPSなど比較的安価なVPSで使われている印象の強いOpenVZ
。
こいつがやっかいで、CentOS7のパッケージinitscripts
との相性がすこぶる悪い。
なにも考えずにyum update
しようものなら仮想環境が起動しなくなる。
そのため、initscripts
が更新されないようにyum
が設定されているのだが、当然のごとくyum
の関連ファイルチェックでこいつが問題になり、まともにyum update
できない。
/etc/yum.conf
exclude=initscripts*
CentOS7 yum update 後、VPSサーバーにアクセスができなくなった
update
できない環境を運用するのは怖すぎる。そこで何とかできないか試してみた。
自分は下記の手順を踏めばいけた。もちろん自己責任でよろしくです。
そもそもの原因
initscripts
が原因なのはわかってるので情報を調べてみた。
systemd conflicts with initscripts during yum update
バージョン9.49.24
で直っているらしい。
対応方法
- まず
initscripts
をバージョン9.49.24
以上にupdateする。 - それから
yum update
で全部update
する。
これだけ。
手順
まずinitscripts
のバージョンの確認。
vi /etc/yum.conf
↓
#exclude=initscripts*
exclude
をいったん外しておく。
yum --showduplicates search initscripts
...
initscripts-9.49.17-1.el7_0.1.x86_64 : The inittab file and the /etc/init.d scripts
initscripts-9.49.53-1.el7.x86_64 : The inittab file and the /etc/init.d scripts
initscripts-9.49.53-1.el7_9.1.x86_64 : The inittab file and the /etc/init.d scripts
...
バージョン9.49.53
があった。
インストールしてしまおう。
yum install initscripts-9.49.53-1.el7_9.1.x86_64
終わったらexclude
を戻しておく。yum
の関連チェックで必要になったときにまた戻せば(試せば)良いだろう。
vi /etc/yum.conf
↓
exclude=initscripts*