No.86
【自然科学】雷魚と肺魚の違い
雷魚と肺魚って何が違うの?
恥ずかしながら長い人生で今の今までライギョはハイギョの一種だと思い込んでた。
ただ、よく考えてみても頭の中にある共通点は2個だけ。
- 水面で空気を吸う
- なんか胴体が丸っこい
なんで同じだと思い込んでいたのか。全く謎である。
とりあえず猛省して正しいことをメモしておく。
雷魚と肺魚の違い
雷魚 | 肺魚 | |
---|---|---|
科 | 条鰭綱スズキ目タイワンドジョウ科 | 肉鰭綱肺魚亜綱 |
肺 | 存在しない | 存在する |
呼吸 | 鰓呼吸 | 肺呼吸+鰓呼吸 |
二酸化炭素の排出 | 鰓 | 口と鰓(鰓呼吸時のみ) |
干上がった時 | 死ぬ | 夏眠して耐える |
雷魚
条鰭綱スズキ目タイワンドジョウ科で、見た目のインパクトとは裏腹に普通の魚。
空気呼吸できるが肺があるわけではなく、口から吸い込んだ呼気を鰓の近くの上鰓器官という粘膜(人間の肺のように血管が密集している)に通して酸素を吸収する。
口だけ、鰓だけでは生きていけないので、水が干上がると生きていけない。
肺魚
肉鰭綱肺魚亜綱でシーラカンスの仲間。いわゆる「生きている化石」と呼ばれるグループに属する。
デボン紀から存在する古い系統で、肉質の鰭を持ち、四肢動物(陸上脊椎動物)はこのグループから進化したと考えられている。NHKスペシャルの「地球大進化」に出てきたユーステノプテロンがこのグループだ。
成長に伴って肺が発達し主たる呼吸が口からの肺呼吸となる。そのため水が干上がっても粘液と泥で作った繭の中で耐えることができる(「夏眠」と呼ばれる)。