No.454


【Windows】消せないファイルやディレクトリがあるとき

再起動して消せない場合はたいてい管理権限の問題…のはず

 システム入れ換え後に旧システムドライブをそのままデータドライブとして使用している人は多いと思う。

 そのドライブで不要になった Windows ディレクトリなどシステムが使用していたものを削除しようとすると下記のようなエラーが出て邪魔されてしまう。

  • この操作を実行するアクセス許可が必要です。
  • このファイルを削除するには管理者の権限が必要です。

 これはWindowsのシステムフォルダの管理権限が通常のフォルダやファイルとは異なっているためであり、例えシステム管理者であっても削除することはできない。

 こんなときは所有権を他のユーザーに付け替えて削除してしまおう。


手順

  1. 管理者権限のあるユーザーでWindowsにログインする。
  2. エクスプローラーから削除したいフォルダーを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択する。
  3. 「セキュリティ」タブの下方にある「詳細設定」ボタンをクリックする。
  4. 「所有者」項目横の「編集」をクリックする。
  5. 「ユーザー又はグループの選択」ウィンドウにて「選択するオブジェクト名入力して下さい」欄に所有権を移したいユーザー名を入力する。 ユーザー名がわからなければ「Everyone」と入力する。
  6. 「名前の確認」ボタンを押した後に「OK」で保存する。
  7. 「所有者」項目が先ほど設定したユーザー名に変更されているのを確認。
  8. 「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェックして「適用」「OK」を押す。
  9. 再度エクスプローラーから削除したいフォルダーを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択する。
  10. 「セキュリティ」タブにある「編集」ボタンをクリックする。
  11. 「(ディレクトリ名)のアクセス許可」画面が開いたら「追加」ボタンをクリックする。
  12. 「ユーザー又はグループの選択」ウィンドウにて「選択するオブジェクト名入力して下さい」欄に所有権を移したユーザー名を入力する。
  13. 「名前の確認」ボタンを押した後に「OK」で保存する。
  14. 「(ディレクトリ名)のアクセス許可」画面の「グループ名またはユーザー名」で所有権を移したユーザーを選択し、「アクセス許可」欄で「フルコントロール」にチェックをつける。
  15. 「適用」「OK」を押してプロパティ画面まで戻る。 1. プロパティ画面下方の「詳細設定」をクリックする。
  16. 「アクセス許可エントリ」にて所有権を移したユーザーを選択する。
  17. 「子オブジェクトのアクセス許可エントリすべてを、このオブジェクトから継承可能なアクセス許可エントリで置き換える」をチェックして「適用」する。
  18. 続行の許可を求められるので続行する。

 長かったけれどこれで削除できはず。おつかれさま。


補足

 同じ内容が図解入りであったので紹介。

図解:システムで保護されたフォルダーを削除する【Windows10】