No.42
【中国武術】鴨形拳
我が憧れの流派、鴨形拳
初めて鴨形拳を見たのはNHKの中国武術紹介番組だった。
一目見たときからもう心は鴨形拳の虜に。あの動きもかなりやばいけど、突然鳴くのは反則だろ、反則。
NHKの動画とは別の系統の演武の映像もある。この映像もかなり鴨形拳の魅力を伝えていると思う。是非ご覧になっていただきたい。
※2012年全国传统武术比赛暨农民武术比赛 男子拳术 E组 032 鸭形拳 宋恒德（吉林）
※クリックで動画再生
さて、この記事を読んでる方が鴨形拳の虜になった所で、鴨形拳のお勉強。
鴨形拳って
※以下中国語サイトをさっと読んだだけなので間違いがある鴨。ご指摘は日本鴨形拳ファンクラブまで！
鴨形拳の特長としては様々な歩法による下半身の強化と前進の連動があるとのこと。あれで精神が鍛錬されるとか思ってはいけない。鴨拳の修行者はとっくにそんな所は通り過ぎているのだ。
中国武術大辞典などの記載によると、鴨形拳は少数の漢民族に伝わる拳法で数百年の歴史を持つ。唐代末期に峨眉山の道士が池で泳ぐ鴨を眺めていて、水面下でいろいろ動いてる様子を研究して編み出したらしい。もはやテンプレ。また我々の前に立ちはだかるのか峨眉山。
キ○ヤシ ＜鴨形拳は峨眉山で作られたんだよ！
Ω Ω Ω ＜ な、なんだってー
吉林省の長春市に伝わっていて、有名な伝承者としては吉林大学教授の周明德氏（93歳で死去）がいるらしい。氏は鴨形拳の書籍も刊行している。でも長春市には現在4人しか伝承者がいないそうだ。やばいね。
2007/9/11、氏の弟子の宋金蘭氏が太極拳や八極拳に混じって演武をした。宋金蘭氏はその時73歳。27年間にわたり鴨形拳を練り上げてからの演武だったとのこと。宋金蘭氏は鴨形拳は格闘で実用に足るという主張をされている。下盤が強くなるからというのがその理由。下盤が強くなればパワーは増すのは道理だわな。
まあ、そんな鴨形拳、大会で演武されると皆の視線を釘付けにするそうだ。先に紹介した参考ホームページの表現を借りると「吸引了众多前来观摩的市民的眼球」。あの動きに加えて鳴くんだから観客の目は引きつけられまくりだろう。
資料
資料を探してみたけど凄く少ない。中国のAmazonの検索結果はDVDが2種しか出てこない。