No.504
【大盛り】キッチン南海【焦茶色】
馬場南海なきあと我々はどこに茶色成分を求めればいいのか…
馬場南海が2022年に閉店した。
自分のキッチン南海初体験だったキッチン南海下井草店からずっとお世話になったお店だった。
目を閉じると浮かんでくる、オリンポス山のようなご飯の盛り、大地を埋め尽くす揚げ物の大きさ、そびえ立つキャベツタワーの高さと女将さんの愛が詰まった貝割れ大根。昼間の混雑時でも一枚一枚カツの下準備をするまな板の音、そして口内を全面的に破壊する熱さの肉汁。
もう「ロースカツライス大盛り+エビフライ+化にクリームコロッケ+生姜焼+カレールー追加」という茶色の洪水を味わえないのは残念だけど、ご主人の阪大での閉店となれば是非もない。今まで楽しませてくれて本当にありがとうございました。
…とはいえ、生きるためには定期的に茶色成分を摂らないわけにもいかない。
というわけで、自分用に東京で「盛りの良い」南海をピックアップしておく。
キッチン南海 神保町店
閉店した神保町本店の親族が神保町の別の場所で始めた店。最後の暖簾分け店。
いつも混雑してるのが難点。
カツやエビの大きさは現在の南海の中ではダントツかもしれない。でも相対的に見てキャベツが少ないのが気になる。
キッチングリーン
暖簾分け第一世代の生き残りらしい。盛りつけなどは昔の神保町の本店に似てると思う。
見た目は馬場南海のキャベツがやや少ない版という感じ。全体的に均整の取れている大盛りぶりだ。
場所は小田急線の祖師ヶ谷大蔵なのでちょっと都心からは離れている。大学時代(世田谷在住)に知ってたら通ってたかもしれない。
キッチン南国
早稲田のキッチン南海が閉店するときにレシピなどを受け継ぎ、その場所で継続営業を始めた店。激戦区早稲田で南海時代の客からのフィードバックを取り入れつつ頑張っているようだ。
揚げ物や野菜タワーなどは馬場南海より一段小ぶり。早稲田大学近くという立地からも、もう少し頑張ってもらいたいというのが本音。
補足
下北店とか高円寺店、上井草店の事を聞かれたけど、選考基準が「私的」かつ「盛り基準」のため外させて頂いた。反対意見もあるかと思いますが、個人の感想なのでご容赦を。
それにしても、日本全国でもキッチン南海はもうあんまり残っていないようだ。まあ、あのスタイルは今の時代にはあわないもんなぁ。