No.388


【勉強】学術論文の探し方

インターネット検索で何とか情報にたどり着きたい…

 一昔前は高嶺の花だった学術論文。
 昔は学会論文を取り寄せたりしなければ情報すら手に入らなかったけれども、いまはある程度の情報ならネットで手に入るし、論文によってはPDFで公開されているモノもある。
 少なくとも端緒にはたどり着けるので、まずはちょっと検索してみよう。


海外も含めた論文

 Googleが検索サイトGoogle Scholarを作成している。

 Googleお得意の全文検索で情報を収集しているようで、論文のタイトルだけでリンク先などが無いものも多い。
 反面、中国を含めた各国の情報が入っているので、論文名のアタリをつけるのには役立ちそう。

 また、通常のgoogle検索とは異なり「論文単位で情報がまとまっている」ので同じ論文が複数出てくることはない。汚染が少ないので見やすいのは利点か。

Google Scholar

 PDFなどの資料があれば直リンクを貼ってくれている。リンク先は学校だったり、著者の個人ページだったりするけど、便利。
 面白いのはある論文を引用している論文を辿っていく機能。調査内容によっては有効かもしれない。

 なお、日本の論文は後述のCiNiiとJ-STAGEから持ってきているようだ。


日本の論文①

 日本の論文と言えばまずはここCiNiiか。

 論文の情報(研究者、大学とか掲載誌など)抄録が載っているので情報収集には便利。(情報が無いものもあり)

 各大学のリポジトリ、国立国会図書館デジタルコレクションへのリンクなど、データが存在する場合はそこへのリンクがある。リンク先はログインが必要だったり、デジタルコレクションは用意中ものものがあるけど、情報があるだけ嬉しい。

CiNii 論文検索

 博士論文専門の検索もある。

CiNii 博士論文検索


日本の論文②

 日本の論文専門のサイトはもうひとつある。J-STAGEだ。

J-STAGE

 このサイトは独自にPDFなどのデータを保存している。リンク切れが無いのが良い。
 ただ、抄録だけなのか論文本体まであるのか、ダウンロードしてみないと解らないのは面倒くさい。


日本の論文③

 国会図書館にも論文が保管されている。

 一部は国立国会図書館デジタルコレクションとしてオンラインでデータが公開されている。(残念ながら準備中のもの多し)

国立国会図書館オンライン

 国会図書館にある論文なら、図書館に行くなりコピーを取り寄せるなり、入手できると言うことだ。手間はかかるが入手不能でないだけ助かる。


中国の論文

 定番の百度で検索するのがよさそう。

百度

 当たりをつけた論文名とPDFをキーワードにして検索すると情報がヒットする可能性が高い。

 検索精度があまり良くない。1ページ目かつその上部にそれらしき情報が無い場合はキーワードを買えて再度試すのが良い。辿っていってもどんどん雑な情報になるだけなので無駄。

 なお、検索キーワードは簡体字にすることが望ましい。いちおう繁体字を簡体字に変換してくれるようだが、検索結果が明らかに違うので。