No.24


【IT】Chromeでリモートデスクトップ

Chrome Remote Desktop で他のPCを操作!

 ちょっとPCが使えるようになった人は、他人からPCの設定とかを頼まれた経験があるだろう。

 ぱぱっと済めばいいけれど、ちょっとでも手こずろうものなら、延々と電話するか、実際にその場所まで行って作業する羽目になる。超大変。

 それを解消できるのがリモートデスクトップとかバーチャルデスクトップという技術。相手のデスクトップを自分のPCの画面に表示して操作できちゃう優れものだ。

 ところがこの技術、ルーターのポートをあけたりとか、なんだかんだとか、とにかく設定が面倒くさい。WindowsやMacOSの標準機能として搭載されても、手軽に使うと言うにはほど遠い状況だった。

 そこに彗星のごとく現れたのがGoogle Remote Desktop。個人的にはGoogle Maps以降初めて感心した機能だ。

Google Remote Desktop

 エポックメイキングなのは、ブラウザのプラグインとしてエミュレータを動かし、ブラウザ内で画面を表示したこと。これによってプラットホームの違いを意識することなくリモート操作を行うことが出来る。WindowsとMacはもちろん、AndroidやiPhoneからWindowsやMacを操作することも可能だ。

 ブラウザのプラグインなので、面倒臭い原因だったネットワークの通信部分をブラウザに任せ、かつOSにネイティブでアクセスもできる。確かにこの組み合わせならば既存のリソースを使っているので面倒臭い設定は必要なくなる道理だ。


設定方法

 以下の設定方法は「ひとつのgoogleアカウントで共有を行う」方法。そもそもgoogleアカウントの意味がわかるレベルの人間を助けることを想定していないので。

 他人のgoogleアカウントのマシンを操作する場合は、下記公式ページの「他のユーザーが自分のパソコンを共有できるようにする」の項目を参照のこと。こっちも簡単。

Chrome リモート デスクトップの概要と使用方法

相手のPC

①Chrome をインストールする

②Chrome Remote Desktop をインストールする。

 Chromeを起動。
 「Chromeウェブストア」を検索して開く。
 「Chrome リモートデスクトップ」を検索して開く(「desktop」で検索すればOK)。 Chrome リモートデスクトップ
 「+ CHROMEに追加」を押してインストール。確認画面が出るので「アプリを追加」を選択。

③「スタートメニュー>Chromeアプリ」から「Chrome リモートデスクトップ」を起動。

 「承認」を求められたら「続行」を押して承認画面へ。「承認」して終了。
※Macの場合はツールバーの「Chrome アプリ ランチャー」から「Chrome リモートデスクトップ」を起動。

④Chromeにログイン

 googleのアカウントでログインする。

⑤「マイパソコン」の「利用を開始」をクリック。

⑥「リモート接続を有効にする」をクリック。

 「Chrome リモートデスクトップホストインストーラのダウンロード」が表示されたら「同意してインストール」を選択。
 インストーラを実行してから「Chrome リモートデスクトップ」に戻るとPIN入力画面に切り替わっている画面が変わってなかったら「OK」を押す)。インストーラの確認は全部デフォルトでOK。
 PIN(パスワード)を聞かれるので入力。6桁以上の数字。
 「レポートの収集」は協力しなくてOK。

自分のPC

①~⑤まで上と同じ。

⑥アクセスするパソコンをリモート接続可能な一覧から選択。

⑦PINを入力して「接続」をクリック。

⑧相手のPCはChrome起動していなくてもOK。

 リモート操作中は相手のPCの画面に「デスクトップは現在○○○と共有されています。」と表示される。
 相手のPCがスリープしてしまうと操作ができなくなるので、切れるならスリープは切っておいた方が良い。

⑨終了させるにはページ中央上部のプルダウンバーから「切断する」を選択。


通信内容でGoogleに大事な情報が漏れないか?

 「デスクトップを操作できるってことは、リモートするパソコンの情報が筒抜けになるということ? もしかしたらPINコードを使ってあんなこんなまでされてしまうかもしれないの?」

 という心配もあるだろう。まあ、 Google Analytics や Google Adsense 、Gmailとか使ってるのに今更…という声もあるだろうけど。

 いちおうGoogleは公式ヘルプで以下のように宣言している。

セッション データは一切記録されません。また、Google や他の誰か(つまり参加者以外)がアクセスできるようにセッション データが転送されることは一切ありません。
Google はネットワークの待ち時間やセッションの継続時間に関して、データを完全に匿名で収集、保存し、今後の Chrome リモート デスクトップの改善に役立てます。

 通信パケットの解析はちょっと知識のある人なら出来ることなので、不正なことをしてるようなら大騒ぎになってると思う。だからひとまず安心しても良いとは思う。(暗号化されてるから内容はともかく通信量とか宛先とかはわかる)

Google Remote Desktop 公式ヘルプ