No.104
【中国史】中国歴代王朝の正史
二十四史というか二十五史
中国の歴代王朝は代替わりするたびに前王朝の歴史をまとめて史料を作る。この作業を行うことによって、世の中に王朝が正統に代替わりしたことを知らしめるのだ。
もちろん動機が動機なだけに、正史は都合の悪いことが削除されたり改ざんされたりしていることが多々ある。「次の王朝が認めた前の王朝の歴史」という意味合いに捉えておくのがよさそうだ。
二十四史は清の乾隆帝によって定められ、伝説上の帝王達から始まる『史記』から明の滅亡までの『明史』を指す。加えて、清代の歴史を記録した『清史稿』を入れて「二十五史」と言われることがある。
その他にも『元史』を改定した『新元史』、『清史稿』を台湾国民政府が改定した『清史』、中華人民共和国主導で作成している『清史』などがある。前述的な意味で政治的立場なども絡んでくるのでなにかとややこしい。
なお、『旧五代史』と『新五代史』、『旧唐書』と『新唐書』は時代の新旧ではなく、先に記録されたものと後で記録されたものの違いで同じ時代の歴史を記録している。
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